【広報コラム】

初心者向けかんたん物流コラム

【物流】軽貨物ドライバーが運送業で独立開業する際に注意すべきポイントとは?配送のコツを伝授!


軽貨物YouTuberのごーしんさんをゲストにお迎えしました。軽貨物ドライバーが独立開業する際に注意すべきポイントやオススメの仕事先などについて、お話を伺いました。

【サマリー】
★独立開業の際には事前の下調べと準備が重要。「なんとかなる」と飛び込むのは危険。
★運転スキルよりも、地図を読めるか、荷物を的確に荷室から選び取れるような積み込み方ができるかなどのほうが重要。
★装備品は、LEDライト・スマートフォンの予備とモバイルバッテリー・カッパは必須。夏は空調服があると良い。
★自分で地図を見てルートを決めた上で、かつルートを暗記して現地に到着できるようにすることが上達や安全運転につながる。
★軽貨物ドライバーとして実力をつけるのであれば、ヤマト運輸さん、佐川急便さんがオススメ。

※当記事は、株式会社ライナロジクスが運営しているYouTubeチャンネル「物流ナビ」で公開中の動画「【物流】軽貨物ドライバーが運送業で独立開業する際に注意すべきポイントとは?配送のコツを伝授!」(2023/9/9公開)の内容を基にしています。



オープニング

【物流ナビ 司会】平野 貴規(以下、平野) 【ゲスト】軽貨物YouTuber ごーしんさん(以下、ごーしん)
Speaker 1

平野:皆さんこんにちは、物流ナビの平野です。
本日はごーしんさんをお迎えして、軽貨物ドライバーが開業独立で失敗しないためのポイントや大手宅配ドライバーの開業比較について、お話をさせていただきたいと思います。ごーしんさんよろしくお願いします。


ごーしん様

ごーしん:よろしくお願いします。


独立開業の際に注意するポイント

Speaker 1

平野:軽貨物ドライバーが独立開業の際に気をつけるべきポイントはありますか?


ごーしん様

ごーしん:いきなり飛び込まないで下さいということを第一に言いたいです。しっかりとした下調べですね。例えば、装備品であったり段取りであったり。例えば、配送するエリアがもう分かっているのであれば、あらかじめロールプレイングができるじゃないですか。そのようなところを自分で色々頭を使って準備をした上で飛び込んでいただきたいです。とにかく会社にいるのが辛くて辞めて、「あとはなんとかなる」と飛び込むと危険です。


Speaker 1

平野:例えばごーしんさんが運営しているスクールに通うのも1つの手段だと思いますが、準備をしっかりしないと落とし穴が多くあるというイメージですか?


ごーしん様

ごーしん:そうですね。軽貨物の学校の生徒さんの皆さんがおっしゃるのですが、僕のYouTube(ごーしんフリーランスTV)などを見て、「宅配簡単そう」と思っていたけど実際に積み込んでやってみるととても難しいと。

地図がこんなにも読めないとは思わなかったとか、目的地に着けないとか、荷物を探せないということを皆さん体感されます。そういったことを分からないまま、逃げるように宅配の業界に来てしまうと、本当についていけないんですね。そこはしっかりと下調べをした上で飛び込んでいただきたいです。何もしないのもダメだと思っていて、変化の中に飛び込むからこそ新しい安定が手に入るので、行かなければいけないけれど必ず準備や下調べはしていただきたいです。


Speaker 1

平野:一般的なイメージからすると、運転が得意・上手いとか運転スキルがあればできるのではないかと思う方もいると思います。その点はどうでしょうか?


ごーしん様

ごーしん:運転が上手いに越したことはないですが、あまり重要ではないですね。というのも、荷物をどれだけ的確に荷室から選び取れるか、そして的確に安全に時間を守ってお客様の元に届けられるかのかというのは、地図がしっかり読めるかとか、荷物を探し出せるような積み込み方をしているかなどが重要になるので、運転のスキルは3番手4番手ぐらいです。


Speaker 1

平野:今のお話を聞いていると、コースを頭の中に入れて、先に届ける荷物を手前にとか後で届ける荷物を奥とか、そのようなことをされているんですか?


ごーしん様

ごーしん:例えばコースが決まっていれば、ごーしん町の1~6丁目があるとして、回る順番が4→5→6→1→2→3の場合、4丁目が最初ですから、自分が運転する運転席の後ろのスライドドアの前に4丁目の荷物を置くんですよ。4→5→6を回ると右の半分が全部なくなるので、そうしたら今度は左の奥にある荷物を手前にずらして、順番にやっていくイメージです。


Speaker 1

平野:それは一人でいきなり始めたら最初はできなさそうですね。


ごーしん様

ごーしん:荷物の多さにビックリすると思うんですよ。「みんなどうやってやっているのだろう?」と飛び込んでしまうと、荷室に100個以上の荷物が入っているのを見た瞬間に、「これはどうやって荷物を探せばいいですか?」と。


Speaker 1

平野:着いても荷物が探せないとかがありそうですね。ごーしんさんが教えるとすぐパッとできるようになりますか?


ごーしん様

ごーしん:できるようになります。やはりコツがあるのでそのコツを教えさせていただいて、そうするとだいぶ改善されます。


オススメの装備品

Speaker 1

平野:軽貨物ドライバーを始める際に装備品等で気をつけるべきことはありますか?


ごーしん様

ごーしん:夜間は非常に難易度が上がるんですよ。当然見えないのでLEDライトが必要ですが、車内の荷物を探す時も真っ暗なんです。LEDの車内灯を増設したりして、荷物が分かりやすい状態にしておかないと自分のスマートフォンなどで照らしながら探す羽目になってしまいます。片手ということもあって探しにくいんですよ。明かりを取ることに関しては、LEDライトも良いですし、あと僕は登山をやるんですが、ヘッデンという装備品があります。ヘッデンの角度を調節できるもので、自分の好きなところを照らせる状態にするのが最強です。装備品1点目としてライトは絶対必要です。

2点目はスマートフォンの予備とモバイルバッテリーです。今はスマートフォンの地図アプリを使って配送をしています。ゼンリンさんのGODOORなどを使いますが、スマホを落としてしまうと地図のデータが全部見れなくなってしまうので、最低でも2台はないと替えがきかないです。バッテリーが無くなってしまっても仕事ができないので、モバイルバッテリーなどを車内に装備していつでも充電できるように、無駄な動作を減らすためです。1個ずつケーブルに刺して少しずつ充電しているととても手間なので。そういったところが大事です。

あとは雨です。雨は非常に大変です。最初は僕も某安い作業服屋さんがあるじゃないですか。そういったところのカッパなどを着ていましたが、とても蒸れるんです。暑いし水も入ってきてしまいますし。その点、山岳ブランドのカッパなどを着ると、とても軽いし防水性に加えて透湿性が高いんですよ。透湿性が高いと中の蒸気を外に逃がしてくれるので、非常に快適に配送ができます。少し値段が高くて2万円とかしますが、そういうのを買うだけで雨が少し待ち遠しくなります。いかに自分のテンションを楽しい方向に持っていけるかなんです。宅配は大変なので、だんだん嫌になってしまいますから。楽しんで仕事をする工夫ですかね。


Speaker 1

平野:雨のお話が出ましたが、暑い時はどういった装備品が必要になりますか?


ごーしん様

ごーしん:水とタオルですね。あと最近はテクノロジーが発達していますから、チョッキに扇風機が付いている空調服がありますよね。YouTubeの案件で中国から送られてきたことがありますが、結構涼しいのでそのようなものも良いです。


Speaker 1

平野:振り返りますと、オススメの装備品としては、LEDライト・スマートフォンの予備とモバイルバッテリー・カッパ。夏は空調服があると良いんじゃないか、ということですね。



自動配車ベンダーが作成したエクセル配車表を無料でダウンロードいただけます。
事前にちょこっと情報を登録しておけば、かんたんなマウス操作だけで配車スケジュールを作成できたり、配送先までのおおよその移動距離・時間が自動で計算されたりという、とても便利なエクセル配車表です。「デジタル化」「DX化」の第一歩としてご活用ください。



軽貨物ドライバーのリスクとは?

Speaker 1

平野:軽貨物ドライバーをやる際のリスクにはどんなものがありますか?


ごーしん様

ごーしん:やはり一番は事故ですね。特にバックでの死亡事故が非常に多いです。ですから、私の学校でもバックで出るのはなるべく控えるようにと教えています。

また、事故をした、物損だった、警察の対応が全部終わりました、その後に配送ができるのかできないのかで、その人の売上が変わってしまうんですよ。ストックのタイヤを自宅や拠点に1本は置いておいて自分でタイヤを交換できるようにしておく、スキルを身につけておくということも必要です。

あと事故をしてしまったら修理に出します。そうすると黒ナンバーの代車はなかなか無いんです。代車を手配しても黄色のナンバーが来てしまうので、仕事ができないことがあります。ですから、ドライバーとして黒ナンバーを瞬時に借りられるような状況を作ったりとか、本来は開業届けを出した人がやるべきですが、黒の看板をつけて代理で仕事ができるところでは、そういった車両をいかに押さえられるかですね。その準備が大事だと思います。


Speaker 1

平野:やはり事故はとてもリスクがあると思いますが、保険はどのように入っておくべきですか?


ごーしん様

ごーしん:事故をしたら保険会社の対応になります。自分自身が事故をした場合は車両保険に入っておかないと当然出ないです。相手がいる場合は首が痛いなど、色々な症状や通院期間などに合わせて金額はいただけます。大体60万円ぐらいですかね。半年間通院して60万円ぐらいで、弁護士特約に入っていると増額になります。80万円ぐらいに。


Speaker 1

平野:しっかりとした保険には入っておくべきですか?


ごーしん様

ごーしん:絶対に入らないとダメです。


Speaker 1

平野:入らないとか、最低限の方もいますか?


ごーしん様

ごーしん:いやもう任意保険がない時点で契約しないですね。私の会社でもそうですし、大手さんでも当然そうです。任意保険に入らないとこの仕事はできないです。


Speaker 1

平野:リスクに対してしっかりと保険に加入してお仕事をすることが大事だということですね。


ごーしん様

ごーしん:保険の内容をしっかりと自分自身で把握することも重要です。自分の車両を持ち込んで仕事をする場合は、しっかり調べている方が多いですが、委託会社のリース車両を借りてそこに保険が付いている方の場合だと、内容をよく知らないんです。免責が20万円ぐらい付いていたりして、実際に事故をしてしまった時に20万円を手出しで出さなければいけないとか。そこでトラブルになるので、そういったところはしっかりと調べていただきたいです。


Speaker 1

平野:契約書をしっかり読むことが重要かもしれないですね。


運転中の注意点とは?

Speaker 1

平野:運転中の注意点はありますか?


ごーしん様

ごーしん:運転中にスマートフォンを手に持ってしまうと今は罰則が相当厳しいので、私の学校でもいつも皆さんに口を酸っぱくして言っています。出発する前に目的地までのルートをしっかりと脳に焼き付けて、「2本目を右の左、3軒目」とか口に出しても良いので、スマートフォンを見ないで下さいと言っています。暗記してスマートフォンを見ないで現地に到着できるように。出発する前から例えば田中さん宅だったら田中さん宅までのルートを覚えておいて、田中さん宅の表札を確認しながら停車できるぐらいに覚えてくださいと言っています。

皆さんなんとなく出発してしまいます。なんとなく出発して「ここの辺りだろうな」と思い交差点などでスマートフォンをいじり出します。交差点のど真ん中で止まってしまったりして、僕が追走してればまだ良いですが本番でやってしまうと良くないので、そこは非常に気をつけていただきたいです。


Speaker 1

平野:イメージでは、カーナビなどのアプリに沿って行くと考えていました。どちらかというとしっかり記憶してから行く方が確実なんですね。


ごーしん様

ごーしん:ナビを使っていたら絶対上手くならないです。


Speaker 1

平野:事故も増えてしまうかもしれないですね。


ごーしん様

ごーしん:事故も増えるし、ルーティングされた距離が遠回りになってしまう場合もあります。結構ロスタイムになってしまうので、しっかりと自分で地図を見てルートを決めないとダメです。


ごーしんさんのオススメの仕事先とは?

Speaker 1

平野:様々な宅配ドライバーのお仕事があると思いますが、これから始めるとなると、どの会社さんがオススメですか?


ごーしん様

ごーしん:実力をつけるのであれば、ヤマト運輸さん、佐川急便さんがオススメです。Amazonは初心者でも入りやすいですが、現状は荷物の個数が非常に多いですし教育システムがまだ黎明期にある印象です。ヤマト運輸さんや佐川急便さんで実力をつけてからAmazonに行くなど、そういった順番がオススメです。


Speaker 1

平野:今回はごーしんさんに、軽貨物ドライバーで失敗しないためのポイントや、オススメの仕事先などについてお話を伺いました。弊社では2024年問題、また物流DXの完全ガイドを無料で配布しております。概要欄(https://www.youtube.com/watch?v=pe2bSMxxIAM)からダウンロードお願いします。
ごーしんさんありがとうございました。


ごーしん様

ごーしん:ありがとうございました



自動配車ベンダーが作成したエクセル配車表を無料でダウンロードいただけます。
事前にちょこっと情報を登録しておけば、かんたんなマウス操作だけで配車スケジュールを作成できたり、配送先までのおおよその移動距離・時間が自動で計算されたりという、とても便利なエクセル配車表です。「デジタル化」「DX化」の第一歩としてご活用ください。




あなたにおすすめの記事


配車係とは?業務内容・向いている人・必要な資格・きついのは本当?

運送業の実態を現役トラックドライバーに聞いてみた

物流業界の動向|現状や課題とは?今後はどうなる?


過積載とは?過積載が起こる背景や危険な理由・罰則・防止対策など

430休憩とは?ポイント解説!2024年4月以降はどうなる?

【2023年最新】物流DXとはそもそも何か?ロジスティクスのプロが徹底解説!



<<< 物流コラム一覧はこちら



弊社は自動配車システムを提供しています。
自動配車システムは輸配送業務を最適化するための計画をつくれるシステムです。効率よく輸配送業務を行うためには、効率よく輸配送業務を行うための計画が必要となるところ、その計画が自動でつくれてしまうというものです。輸配送業務の最適化に取り組む際は、ぜひご検討ください。


主力製品は「LYNA 自動配車クラウド」。
LYNA 自動配車クラウド」は、30日間の無料試用も承っております(無料試用期間中は全ての標準機能を試用可能)。
どうぞお気軽にお問い合わせください。


[sc]
お役立ち情報