コスト圧縮は卸売業の生命線であるとの認識のもと、以前から配車を重視する姿勢を打ち出していたヤマエ久野様。
『LYNA(ライナ) 自動配車デスクトップ』で作成した配車計画は、配送コスト削減に直接貢献するだけでなく
お客様の信頼を得るために欠かせない存在になっている。
ヤマエ久野様は九州を中心に食品や酒類などを扱う総合食品商社である。取扱商品やサービスは多岐に渡り、取引先も多様だ。中でもコンビニやスーパーマーケットといったお客様に対しては、物流機能が特に重視される。
物流提案に不可欠な配車計画は、以前は別の自動配車システムを使って作成していた。だが、その内容は必ずしも満足がいくものではなかったという。
「そのシステムではカチッとした答えが出ないことがあり、人手による修正が必要でした。誰が修正するかにより精度も変わっていたと思います」
このような配車計画ではお客様に納得してもらうのは難しい。このままではいけないという危機感が、理想の自動配車システムの検討につながった。
選定で『LYNA 自動配車デスクトップ』が評価されたのはコストを基準にルートを決定するという明快さと、引き取り業務なども織り込めるなど機能面の充実だったという。
当初導入した1 ライセンスでは足りず、ライセンスを追加したほどだ。現在の利用者は20 名ほどにも上り、初心者には物流部(ご導入当時の部署名)が支援に出向くこともある。
誰しもがつまずくシミュレーション用データの作成では、以前から社内で使っていたデータ整備の手法や考え方を『LYNA 自動配車デスクトップ』にも適用することで、データ作成のハードルを下げながら配車計画の質を保つことに成功している。
『LYNA 自動配車デスクトップ』を使うようになってからは、配車計画の精度が上がったことを実感しているという。精度向上により配送コストが圧縮されただけでなく、お客様から配車について問われても根拠と自信を持って答えられるようになった。
ヤマエ久野様では、この“根拠のある”配車計画は、ドライバーの労務管理の点でも欠かせないと考えている。世の流れである労務管理の厳格化にはコスト増の可能性がつきまとう。ひいてはお客様との取引にも影響するからだ。
「配送に関してお客様から何らかの要請があったときは、要請の内容に問題がないかを確かめ、お客様へ説明するための有力な手段となります」
ヤマエ久野様が配車シミュレーションに注力するのは、配送コストの圧縮が卸売業の生命線と捉えているからだ。
既存のお客様への配送では、配送時刻などお客様の要望による制約は容易に変えられない。自己努力による効率化の余地は限られている。この状況で配送先の増減が生じたとき、最も安易な対策は配送車両を増やす方法だ。
「状況の変化に安易に対応した結果、商品の売上増で吸収しきれないような高コスト体質になっては死活問題です。そのためにツールを活用して配車の精度を上げ、効率向上を目指します」
配送業務に対する明確な方針とそれを配車計画に仕上げる『LYNA 自動配車デスクトップ』の存在、地道にミッションに取り組む姿勢がヤマエ久野様の躍進を支えている。
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