私たちは、独自に開発したAIエンジン「ライナメタヒューリスティクス」のコアになる「組み合わせ最適化」と、ロジスティクス分野の結びつきには社会を変える大きな可能性があると思っています。創業時から予測していましたが、実際に20年やってきた中でその予測が確信に変わり、ロジスティクスの大変さにも圧倒されながら、社会にとって不可欠なものであることを私たち自身も学んできました。今の社会を支えている企業、そこで働く人たちへのリスペクトは高まるばかりですし、私たちだからできることで、この業界の進歩や発展の力になりたい。ロジスティクスの発展を通じて、豊かで安心できる社会の実現に貢献していきたい。創業から20年を経た今、その想いはより強くなっています。
しかし、さらなる潜在的ニーズにどう応えていくかが、これからの私たちの存在価値であると認識しています。ロジスティクスとは、「すぐ欲しいと望む方に、すぐ届ける」とてもシンプルなものですが、環境下や肉体労働の面では難しい部分もあります。新型コロナウィルスの感染拡大で生じた需要過多も、その要因の一つではないでしょうか。そこにあるギャップをAIで埋めていくことで、「ロジスティクスはここまでできるようになった!」という未来を、実現していきたいと思っています。そして、AIがビジネスパートナーになる世界の実現を目指します。
3月 東京大学理学部情報科学科卒業
在学中は「組合せ最適化問題」研究の第一人者である東京大学・今井浩教授の研究室に所属し、卒業研究ではカオスニューラルネットワークの最適化問題への適用の実証を行う等、組合せ最適化問題に対する様々な角度からのアプローチについて知見を得る。
3月 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
研究室在籍中は今井浩教授の下でロジスティクスにおける組合せ最適化問題、特にトラック輸配送の最適化研究に従事する。配送計画や最短経路問題、輸送交通の現実の課題に対する実用的な解を算出する、汎用的なアルゴリズムの開発において大きな成果を上げる。
4月 米国の数理計画ソフトウェアメーカーの日本支店創設に参画。
組合せ最適化の専門家として大手エネルギー企業やメーカーのロジスティクス最適化プロジェクトを推進する。
5月 ライナロジクス創業
大学院在学中の研究成果に基づいて完全自動配車システム「ライナ」シリーズを独自で開発する。
コンピューターによる自動配車の普及に尽力する。さらにAI領域の他分野にも進出し、拠点配置や在庫の最適化、発注量や出荷物量の予測、倉庫内自走ロボットとピッカーの協調作業など多岐にわたる課題を解決。
ロジスティクス全般におよぶ計画・意志決定の組合せ最適化、ビッグデータ解析、機械学習など、進出の課題解決にも積極的に取り組んでいる。
4月 東京海洋大学講師、法政大学講師を歴任
科学的な視座で、ロジスティクスの現場における課題解決にアプローチできる人材育成にも尽力している。