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2017.04.05

IoTの本質的な「武力」を理解していますか?


From:朴成浩


こんな麗らかな春の日に血なまぐさい話で大変、恐縮ですが「カンネーの戦い」って聞いたことありますか?


戦の天才、カルタゴのハンニバルが数に勝る古代ローマの大軍を全滅させた有名な戦いですね。


人類史上はじめて「包囲殲滅戦術」が用いられた戦いで、その後、多くの軍隊で戦術のお手本になった戦いです。


数に劣るカルタゴ軍がなぜ大軍のローマ軍を包囲し、殲滅することができたのか?


その要因として、歩兵中心のローマ軍に対する騎兵の優位性が一般には挙げられるわけですが、さて、この話を聞いて皆さんは疑問に思いませんでしたか?


果たして歩兵に対して騎兵はそんなにも強いものなのだろうのか?と。


実は、ここには、騎兵の「強さ」に対する誤解があります。



数の大小は最重要。ただし前提条件付き


カンネーの戦いとは、果たして本当に「数に劣る」カルタゴ軍が、騎兵という新しい火力を使って「数に勝る」ローマ軍を破った戦いなのでしょうか?


これは実は間違いです。


いくら騎兵が強いといったって、所詮は同時代のテクノロジーです。騎兵1人で5人も6人もの歩兵に相当するわけではありません。昔も今も、戦いにおいては、数の大小が最重要の要因です。


数が大きい方が小さい方に勝つ。昔も今もこれは常識です。


ただし、実はこの常識は正確な表現ではありません。「大きい」「小さい」とは、一体、何の数を言うのでしょうか? 実はこれが重要です。

一つのコントロールの下に統率できる軍団の大きさ

この大小こそが決定的に重要なのです。


その意味では、カンネーの戦いとは、より「大きな」カルタゴ軍がより「小さな」ローマ軍を破った常識的な戦いだったと言えます。


騎兵という新しい「意思伝達」のツールを使いこなして、より大きな人数、範囲の軍団を操ったカルタゴ軍が、一つの状況把握と意思の下においてはより小さな軍団しか統率できなかったローマ軍を破った。これが包囲殲滅が成功した理由なのです。


歴史上、似たような戦いは他にもありました。


「イッソスの戦い」、マケドニアのアレクサンドロス大王がペルシアの大軍を破った戦いですね。


この戦いでも、自ら乗馬して戦場を縦横に駆け回り、広い範囲の戦局を把握し、指示を出したアレクサンドロス大王は、ペルシア軍より「より大きな」軍団を率いて勝った、ということが言えるわけです。



IoTの本質は「騎兵」である


さて、ここまで書けば私の言おうとしていることは分かりますよね?


IoTは、現代の企業間の競争における「騎兵」になり得るということです。


IoTの説明として、「あらゆるものがインターネットにつながる」というように言われますが、これはIoTを正しく表現していません。

つなげようと思えばあらゆるものを

ネットワークに、計算機につなげられる。

つまり、

取得しようと思えば、あらゆるものから「戦況」を取得できる。

指示しようと思えば、あらゆるものに「作戦」を指示できる。

★しかも瞬時に!!★

これがIoTの本質です。


これによって実現される価値とは何でしょうか?


それは、「全体最適」です。


皆様もよくご承知のことと思いますが、製造や物流においては、部分最適ではあるが全体から見たら果たして最適と言えるのか?そしてその結果として生じる、全体から見ると大きな無駄。こういうことがあちこちに見られます。


ここで、では、なぜこういう状況が生じるのか? ちょっと考えてみてください。


これらの根本には全て「一つの戦況把握と意志決定の下に統率される軍団が小さい」ことが原因としてあるのではないでしょうか?


そして、ここでもう一つ、よく考えてみて欲しい重要なテーマがあります。


では、このIoTによって、この「軍団のサイズ」は無限に拡張し得るものなのでしょうか? もし技術的に「軍団」が果たしてなく拡大としたとしても、果たして「人間」の状況把握と意志決定はどこまでついて行けるものなのでしょうか?


・・・


人類戦史上、言えることは、より大きなサイズの軍団を統率できる司令官を持てた国が勝つ、ということです。これは現代の企業間の競争においても学ぶところの多い事実ではないでしょうか。



++朴成浩



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