ロジスティクスAI 戦略のポイント
From:朴成浩
今日は、非常にシンプルな、
しかし、あまりにシンプルなので多くの経営者やマネージャーの方々が普段、考えない、ある質問について話をしたいと思います。
「なぜ利益が出ないのか?」
ということです。
ロジスティクス関連企業の利益率が驚くほど低い、ということは皆さんもご存じですよね?
これ以上、利益率を伸ばさなくて良い、なんて方はこの業界にはいないでしょう。
私は、今年お会いしたある投資家の方に言われた、ずっと忘れられない言葉があります。
「なぜロジスティクス関連分野に投資をしないのか?」
という、私の質問に対してその方はこのように答えられました。
「投資家というものは、結局、投資先がどのくらいの利益を上げていけるのかということに興味がある」
「その点、ロジスティクス業界は構造的に魅力がないと言わざるを得ない」
「なぜなら、利益を決める重要な要因である価格について、自分たちで決定権を持たないからだ」
これは非常に衝撃でした。
たしかに、たとえばもし仮にどんなに素晴らしい物流サービスを実現できたとしても、それに対してお客様に請求できる価格には限度があります。
その物流サービスがお客様にどんなに素晴らしい価値をもたらし、お客様の利益を向上させることに多大な貢献をしたとしても、お客様はその利益を物流サービス事業者とシェアしようとは考えないでしょう。
お客様はあくまでも「相場」の物流費用しか、お支払いしようとは思わないはずです。
なぜ、物流サービスの価格には「相場」感があり、それ以上の、本来、お客様にもたらされているはずの価値に見合った対価を獲得することが難しいのか? これは重要な問いなので、少し考えてみて下さい。
さて、では、価格が「相場」や「指導」に縛られているビジネスというのは、本当に利益を上げることができないのでしょうか?
そんなことはありません。実は、利益を上げる簡単な、でも多くの物流企業ができていないし、やろうともしていない方法があります。何かシステムを導入したりする必要もありません。やろうと思えば、今日からでもできるはずです。
利益を上げるための簡単な方法、それは、利益を上げようとすることです。
「何を言っているのか?」と思われた方、一度、立ち止まって考えてみて下さい。あなたは、本当に日々の仕事において利益を上げようとしていますか?
仕事を獲得しにいくとき。受注して契約するとき。そして、毎日の物流業務において。それぞれの局面において、一体、どれだけ「利益」についてしっかりと見通しをつけて仕事に臨んでいるでしょうか?
たとえば、こんな2つの企業を考えてみて下さい。
A社は、新しい仕事を獲得するとき、客観的な根拠を持ってコストを算出して、利益を見積もっています。日々の仕事においても、コストを意識して業務を進め、その日の仕事でちゃんと利益がもたらされているのか、また、どのくらいの利益になるのかを試算し、認識しています。
一方、B社は、相場感のある価格の仕事であれば、本当に利益がもたらされるのかどうかを十分に検証せずに仕事を取りに行きます。ましてや、日々の仕事において具体的な数値として利益が意識されることはありません。実際に儲かっているのかどうかは月末に締めてみてはじめて判明します。
10年後、どちらが生き残るか・・・明白ですよね。
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私たちとしては、案件の獲得から日々の運用に至るまで、いつでも利益を意識するためには私たちのようなシステムの助けを借りるのが手っ取り早いと考えています。しかし、注意してください。本質的にはこれはシステムとは関係のない話です。
システムがなくてもできるし、逆にシステムを入れたからといって、正しい意図を持って運用していかなくては効果を得ることは難しくなります。
ま、とはいえ、やっぱり「そんなの毎日やるの面倒だー!良いシステムないの??」という方は、ちょうど来週13(火)~16(金)、東京ビッグサイトで開催される国際物流展に私たちも出展していますので、気軽にお越しいただければと思います。
++朴成浩
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