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2016.04.21

配車システムはなぜパッケージでないといけないのでしょうか?


From:朴成浩


世の中のソフトウェアには2つの種類があります。


業務に合わせて専用で開発する受託開発タイプのものとあらかじめ標準的な業務に合わせて作り込んであるパッケージタイプのものです。


オーダーメイドか既製品か、ということですね。


もちろん、どちらの方が絶対的に優れている、ということはありません。どちらにも良い点、悪い点ありますので、どちらが良いかは業務と目的によります。


ただ、配車システムの場合は断然、パッケージソフトの方がおすすめです。特に「自動配車」の場合は、99%、パッケージの方が良いでしょう。


なぜ、配車業務にはパッケージソフトウェアの方が向いているのか?


私たちがそう考えるのには明確な理由があります。



パッケージソフトウェア最大の利点はコストではない

受託開発に比べた場合のパッケージのメリットとしては、まずコスト面が挙げられることが多いですよね。オーダーメイドは自分に合わせて作るから高い、パッケージなら既製品なので「作るコスト」がかからずに安い。確かに、洋服ならそうでしょう。

しかし、業務システムにおいてこれは正しくありません。コストはパッケージの第一のメリットではないのです。


なお、少し話が脱線しますが、コストに関して気をつけなくてはならない点があります。これは輸配送のシステムに限った話ではありませんが、業務システムの世界では、「パッケージ」と謳いながら、実際はごく基本的な機能しか持たずに大部分を業務に合わせて開発する、限りなく受託開発に近いタイプのものが非常に多いということです。どのくらい多いかと言えば、日本ではもう「パッケージ=半製品」と理解しておいた方が良いくらいです。


こういういわば「半パッケージ」に対して、ソフトウェアに詳しくない人は「セミオーダー」みたいなものかと思い込んでしまうのですが、実際は洋服のセミオーダーとはまるで異なるものなので注意が必要です。


洋服の場合、セミオーダーでは、自分の体型に合わせてあらかじめ作成されているパターンから型を選ぶわけですね。つまり、システム開発で言えば、すでに設計から部品作りまでは完了しているような状況です。ですが、「半パッケージ」の場合はそうではありません。お客様の体型に合わせて仕様を決め、時間をかけてカスタマイズという名前の開発を行うわけです。これではオーダーメイドと大差ありません。


むしろ、真のパッケージソフトウェアが、洋服で言うところのセミオーダーに相当します。私たちの自動配車システム「ライナ2」もそうですが、あらかじめ多種多様な業務がソフトウェアの機能として想定されていて、導入に際してはパラメーターを設定していくようなイメージです。(ここは、また別の機会に詳しく説明したいと思います)


話を戻しますが、では、パッケージソフトウエアの最大のメリットとは何でしょうか? それは、事前に「試着」ができるということです。




同じ理由で、銀座で作った高級服よりユニクロの方がウケが良くて悲しいです

受託開発や半パッケージの最大の問題は、「出来上がってみないと試せない」ということです。


これは、配車業務のように、人間の勘と経験を肩代わりするようなシステムにおいては大問題になります。(日々配車でもシミュレーションでも同じです)


このコラムでも何度か書いてきたように、今まで人間が勘と経験でやってきたような業務をシステム化しようとした場合、本質的に、単なる業務ルールの積み重ねでは人間の代わりはできません。人間自体がルールの積み重ねで判断していない以上、どんなに丹念にヒアリングしたところで人間の判断を肩代わりする「黄金のルール」は構築できないのです。


このように、「勘と経験」業務は気合いを入れてフルオーダーメイドでシステムを作ってみても、ほぼ100%、ファーストバージョンはガッカリします。しかし、パッケージの場合は、こういう心配は一切、不要です。すでに完成しているので、「試着」して合うか合わないかはすぐに確認することができるのです。


とはいえ、もちろん「試着」とは言っても、実はそんなに簡単な話ではありません。洋服の試着だって、ちゃんと合うか合わないか確認するには、たとえば靴や小物なども揃えたりと準備万端にオシャレをしてお店に行きますよね? まさかジャケット買うのにジャージにサンダルで合わせに行ったりはしないですよね? もちろん、私はそんなことはしません!(今は・・・)


と、それはともかく、システムの「試着」も実はそれはそれで洋服以上にいろいろとノウハウの必要な世界です。単に体験版を借りて使えば分かる、とかそんな簡単なものではないのです。(ですので、私たちは基本的には教育なしの無償の体験版というものはお客様の利益にならないのでやめてしまいました)


実際にパッケージのフィッティングをどのように行えば良いのか?合う合わないはどのようなプロセスで評価を行い、どのようにすれば見極められるのか? たとえば私たちは赤ペン方式と呼んでいますが、そうした実践的な部分はまた追ってお話しできればと思います。


ただ、いずれにしても、完成まで何千万、何億円も投資した上に1年も2年も待たないと成否が判明しない、というようなことには決してなりません。導入前に試着できる。「真のパッケージ」では、コスト以上にこの安心感と確実性が最大のメリットになるわけですね。



あ、なお、「銀座で作った高級服よりユニクロの方がウケが良くて悲しい」なんて書きましたが、実は私は銀座で高級服なんて作ったことなかったです、すみません。でも、きっとそんなもの作り慣れていない私がフルオーダーメイドで気合い入れて作っても、いざ出来上がってみたらイメージと全然、違っていてガッカリするのは確実なんでしょうね。信頼のおけるプロにアドバイスをもらいながらしっかりフィッティングすること。これが重要です。上手なお買い物をしましょう。



++朴成浩



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