センコーグループのコンサルティングチームであるロジ・ソリューション株式会社様にご導入いただいたのは自動配車システム「LYNA(ライナ) 自動配車デスクトップ」。主には物流コンサルティング案件でのシミュレーションにご利用いただいております。
「LYNA 自動配車デスクトップ」を導入するに至った背景や実際の効果などについて、戦略コンサル事業部R&D推進部 上級コンサルタント 松室 伊織氏にお話を伺いました。
「LYNA 自動配車デスクトップ」導入のきっかけは?
「LYNA 自動配車デスクトップ」導入前は他社の配車シミュレーションソフトを利用していましたが、計算力に課題があり、効率的な配車組みを計算してもらえませんでした。その為、シミュレーションの際はソフトが算出した配車組みをベースに、担当者がより効率的になるよう組み替えていたのですが、作業に時間がかかり、また担当者により配車組みにバラツキがありました。そこで、計算力が高い配車シミュレーションソフトである「LYNA 自動配車デスクトップ」を導入しました。
「LYNA 自動配車デスクトップ」導入の効果は?
「LYNA 自動配車デスクトップ」を導入したことで、配車シミュレーションの結果で試算される運行コストを減らすことができ、荷主様にはより良い解決策をご提案できるようになりました。
また、業務管理をしている立場としては、配車シミュレーションにかかる時間を大幅に短縮できたことも大きいです。以前、担当者が組み換えしていたときは、1回のシミュレーションで「ソフトにインポートする為のデータ作って、それをシステムに取り込んで、自動計算をして、またそこから担当者が考える時間が2~3時間あって」とかなりの時間がかかっていました。特に担当者が考える時間を「LYNA 自動配車デスクトップ」で0にできたことは大きいです。これにより、他の仕事が同時にできるようになり業務効率が向上しました。
他にも、他社製品を使用していた時は担当者によって配車組みがバラバラになっていたので、担当者によるシミュレーション結果のバラつきを排除できたのも良かったです。
他社製品との比較は?
市場に出回っている製品は、ほぼ全て比較してるんじゃないかと思います。
当社は常にお客様へ最良の提案ができるようにと考えておりますので、ライナロジクスさんには申し訳ないですが新しい製品のリリース情報を聞けば今でも比較はするようにしています。現在、当社が「LYNA 自動配車デスクトップ」を利用しているのは、現状では「LYNA 自動配車デスクトップ」が市場の中で一番計算能力が高い配車シミュレーションソフトだと思っているからです。
導入に至った一番の決め手は?
繰り返しで申し訳ないですが、コスト最適化を指標とした際に、「LYNA 自動配車デスクトップ」が他社製品と比べ計算能力が一番高かったからです。
一方で、導入時点では配車シミュレーションソフトとしての用途を重視して選定しましたが、導入後も「LYNA 自動配車デスクトップ」、ライナクラウドそれぞれバージョンアップを重ねて現場も使いやすい機能が増えてきたと認識しております。正直なところ、以前は日々の配車実務で使うには難しいといった印象を持っておりましたが、徐々に現場の人の考えに近い計算方法ができるようになり、今では日々の配車実務でも使えるんじゃないかと感じております。
導入にあたっての不安は?
配車を組むという行為がブラックボックスになってしまうことですかね。
人がやっていれば、配車結果について「なんでこうなったの?」と聞けば返ってきますが機械は答えてくれません。機械が出した配車結果が必ずしも正しいかというとそうではないと思っていますので、「これで良いのか」という問いは常に持っています。ブラックボックスにしないよう配車組みを十分に見直す必要があると思っています。
計算能力の他に評価できるポイントは?
ソフトウェアとしての評価ポイントは計算能力ですが、法人さんとしてサポート体制がしっかりしているなといった印象もありますので、この点も高く評価しています。
サポートが充実していると感じた具体例は?
一番嬉しいのは、新入社員を含めた研修を毎年やっていただいている点です。
「LYNA 自動配車デスクトップ」が使えるようになると「LYNA 自動配車デスクトップ」を持っていない他社の方々には出来ないことを当社の新入社員が早い時期からできるようになるので、早い時期からの戦力化につながります。また、ソフトの操作を通じて配車業務を知っていくという教育効果もあり、また難易度ともに適していると思いますので助かっています。
「LYNA 自動配車デスクトップ」に期待すること、今後の展望は?
配車シミュレーションソフトとしては十分だと思っていますので、あとは現場でもより日々の配車実務に近いところで使っていきたいと思っています。
ただ、そのためには要望もあります。まずは「よりバランスが取れた配車ができるようになること」、次に「初期解にもうちょっと人の意思を入れられるようになること」。この2つかなと思っています。