約5,500名の契約ドライバーを有した万全な配送体制や複数の配送手段を強みに全国展開している株式会社ロジクエスト様にご導入いただいたのは「LYNA(ライナ) 自動配車クラウド」。主には、総菜の個配などを請け負うデリカチーム内で日々行われる配車業務にてご活用いただいております。
「LYNA 自動配車クラウド」を導入するに至った背景や、実際の効果などについて都市型物流部カスタマーサービスグループ グループ長 岩田竜一氏、国内輸送事業部門 都市型物流部 都市型サポートグループ デリカチーム チーム長 前野 圭樹氏のお二方にお話を伺いました。
「LYNA 自動配車クラウド」導入のきっかけは?
(都市型物流部カスタマーサービスグループ グループ長 岩田竜一氏)
岩田氏:
配車業務に多くの時間を費やしていたことや、属人的になってしまっていたことなど、配車業務で生じていた複数の問題をいち早く解消したかったことがきっかけです。配車業務に多い時では5時間から6時間かかっていましたので、長時間労働の大きな要因となっており残業時間もかさんでいました。しかも弊社でも高い配車スキルを持ち合わせるベテラン社員が担当しての時間です。もはや人的作業での限界でした。
また、配車業務は職人のような部分があり、その人独特のセンスが出てきてしまえば仕事も人に紐づいてしまいます。それをごくごく当たり前のように踏襲していくのも疑問でした。誰が見ても正しい配車結果と思えるものがお客様にも社内的にも絶対的に良いはずです。
「LYNA 自動配車クラウド」に関しては、以前に利用しているお客様から評判を聞いていましたし、他部署ですでにアカウントがあったことから知っていました。
配送件数が増え問題が浮き彫りとなっていたところ、社内でのDX化への流れも強くなっていましたので、「LYNA 自動配車クラウド」導入による業務効率化が適当だと判断しました。
導入に至った決め手は?
岩田氏:
ローコストで始められるということが導入のハードルを下げてくれました。
例えば月々10万円、20万円、初期費用で100万円となれば社としてすんなり導入とはいきませんが「LYNA 自動配車クラウド」の価格感であれば、正直なところダメ元で導入することができます。
万が一導入して使い勝手が悪かったり、弊社の業務にフィットしなかったりということになれば、解約をすれば良いくらいの価格でしたのでリスクを最小限に抑えられると感じました。やはり導入時の費用的負担が少なかったことは大きいです。
「LYNA 自動配車クラウド」導入の効果は?
岩田氏:
「LYNA 自動配車クラウド」を導入・運用した結果、配車業務に起因する長時間労働や属人化などの問題を解消することができました。
多い時で5時間から6時間もかかっていた配車業務が、修正含め30分程度あれば完了してしまいますし、データさえ揃えばパートさんでも配車を組めます。
配車担当の残業時間は導入前と比較すると20時間以上は削減できています。
また、配車業務をシステム活用で省力化することは、当事者の体力的にはもちろん、精神衛生上も良いと思うんです。やはり配車組は、「果たしてあれが正解だったのか」と終わってみるまで分からないところがあります。例えば配送の途中でトラブルが起これば、これは配車をきつめにしたせいかなと。このようなことからも個人の経験や知見に基づくよりも、システムを使って客観的な観点から配車を組んだほうが、当事者にかかるプレッシャーやストレスなどの精神的な負担も軽減できます。
前野氏:
他にも、「LYNA 自動配車クラウド」を使用するようになってからはミスやトラブルが格段に減りました。配車業務を人に委ねれば念を入れて注意していてもどうしてもミスが生じてしまいます。以前は、効率が悪いルートを組んでしまったり、遅配になってしまったりと運行管理側やドライバーから反省点が上がってくることがありましたが、今は反対にドライバーからは「ルートが非常に効率良くなって移動時間が少なくなった」「走りやすくなった」ということを良く聞くようになりました。一言で言えば整合性の取れた配車ができるようになったと実感しています。
コロナ禍で個配の需要が大幅に伸びています。御社への影響は?
(国内輸送事業部門 都市型物流部 都市型サポートグループ デリカチーム チーム長 前野 圭樹氏)
前野氏:
作り置きのお惣菜をエンドユーザーのご自宅に配送する案件を請け負わせていただいているのですがここ最近は顕著です。ご自宅でテレワークをされている方など在宅率が高くなってきている背景もありますので、配送件数は右肩上がりで増えてきています。
配送件数が増えて配車が大変になるということは?
前野氏:
「LYNA 自動配車クラウド」であれば、一日の配送件数が大幅に増えても今のスタッフでカバーしていけると感じています。
先に配車業務に5、6時間かかっているという話をしましたが手作業で行うのはすでに限界域でした。恐らく「LYNA 自動配車クラウド」を導入していない状況であれば、配車専任のスタッフの頭数を配送件数に応じて「もう一人入れなきゃムリ、もう一人入れなきゃムリ」と、どんどん増やしていかなければならないという悪循環になっていたと思います。
「LYNA 自動配車クラウド」を導入したことで、配車業務に多くの人的リソースを割く必要がなくなり、その分、人的リソースはお客様への重要なサービスや付加価値の部分に集中できるようになりました。例えば、ドライバーを介して届いたエンドユーザーの声をお客様に素早くフィードバックすることもしかりです。弊社の強みとして今後期待している部分です。
「LYNA 自動配車クラウド」のスムーズな導入の要因は?
岩田氏:
実は、前野は最初「LYNA 自動配車クラウド」の導入には乗り気ではなく反対派でした。「システムを導入するよ」と言っても「はぁ」という感じで(笑)
前野にはなかなか使ってもらえなかったので、前野よりも一回り若いパソコンが好きそうなスタッフがおりまして。「そのスタッフにやらせてみたら」と前野には話していました。そうしたらそのスタッフもあまり触ってくれませんでした(笑)最終的に、前野が自分でいじってスタッフに教えるという流れにしたところ、やっと球が転がり始めました。球が転がり始めてからはあっという間で、いつの間にかライナロジクスさんのサポートとやりとりをしていました。
前野氏:
いじってみてこれは良いなと(笑)
今までのやり方に慣れてしまっていた部分があって、色々負荷はあれども、スタッフの技量含めそこに信用を置いていました。「LYNA 自動配車クラウド」で配車組をしたら、「トラブルが生じるのではないか」「何か崩れてしまうのではないか」「お客様に迷惑をかけてしまうのではないか」と、どうしてもあれこれ危惧してしまう。これは私以外のスタッフの気持ちの中にもあったというのが正直なところですね。
しかしながら、そういうものを変えていかないとビジネスは拡大していかないですし、どんどんスタッフにも負荷がかかってしまいます。今回のケースは、私としても非常に良い勉強になりました。
操作で難しかった点は?
前野氏:
いえ、実は難しいと感じた点はありませんでした。最初はやはり私たちも不慣れなのでどのように設定したら良いのか、どのように設定するとお客様が求めるかたちになるのかと試行錯誤はしていましたが、ライナロジクスさんのサポートに質問を投げかけるとすぐに回答が返ってきましたし、壁にぶつかった時もご親切な対応をしていただきましたので苦には感じませんでした。この点においてはとても助かりました。
岩田氏:
前野からもありましたが、ライナロジクスさんのサポートの対応スピードは本当に早くて。メールで質問を送ると、すぐに電話が来ちゃう。1時間後、2時間後にメールで回答が来るのが普通かと思っていましたので、有難く感じています。
「LYNA 自動配車クラウド」を使用しての今後の展開については?
岩田氏:
弊社ではお客様へのサービスとして、配送だけではなく配車組や運行管理もセットにしたパッケージでのご提案を行っています。元々前身のBy-Qが配車組に関しては特別なノウハウを持ち合わせていたため強みとなっていましたが、所謂職人技となっていたことがネックでした。しかし今であれば「LYNA 自動配車クラウド」を導入したことで、配車業務が標準化し仕事の受け入れ態勢として十分なものが構築できましたし、多くの時間を費やすこともありません。
今後はパッケージでのご提案を弊社の強みとしてしっかりと打ち出して、さらに推進していきたいと考えています。