各種国内輸送から国際輸送、3PLサービスの提供など、多岐にわたる物流サービスを展開する一宮運輸株式会社様に導入いただいたのは、自動配車システム「LYNA(ライナ) 自動配車クラウド」。主に物流センターから小売店への商品配送にともなう日々の配車業務でご活用いただいております。
「LYNA 自動配車クラウド」を導入するに至った背景や実際の効果などについてお話を伺いました。
「LYNA 自動配車クラウド」導入のきっかけは?
固定ルート制を日々配車に切り替え、車両台数や配送コストのスリム化を行いたかったからです。物流センターの取扱高(販売量)とそれに基づいた運賃収入が漸減傾向にあったことから、配送コストを抑える必要に迫られていました。
「LYNA 自動配車クラウド」導入以前は固定ルート制で、1台あたり1日10件程度の配送を通常4~5台で行っていましたが、配送がない店舗や配送物量の波動が生じても固定ルートをできるだけ崩さないようにしていたため、車両台数などを節約しづらい状況でした。
さらには、配車業務が配車係に一任されていたため、他のスタッフではノウハウがなく代行をしようと思ってもできないという属人化した状態もあり、複数の課題が浮き彫りとなっていました。
「LYNA 自動配車クラウド」導入の効果は?
「LYNA 自動配車クラウド」を導入したところ、運行車両を4~5台から3~4台とコンスタントに1日あたり1台削減でき、配送コストを抑えることができたのは嬉しい効果です。
また、配車業務の大部分が自動化したことで、配車におよぶ作業時間や手間が削減できたことに加え、ベテラン配車係が不在でも他のスタッフが代行できるようになりました。期待していた車両台数やコストのスリム化を始め、配車業務の効率向上にも「LYNA 自動配車クラウド」は貢献してくれています。
「LYNA 自動配車クラウド」導入で他にメリットを感じた点は?
配車業務の効率が向上したことで、ドライバーにとって不確定要素だった物流センターでの宵積み作業時間が事前に分かるようになり、ドライバーの自己都合で宵積み・朝積みを選べるなど働き方の自由度が上がりました。
また、「LYNA 自動配車クラウド」で作成した配車計画であれば走行距離や走行時間、積載量などを数値で確認できるため、業務効率を数値で評価できるようになったのもメリットです。以前は配送指示書の作成に手間がかかり運行ルートの妥当性の検証にも手が回らない状況でしたが、今は数字ベースで荷主様と建設的に話し合えるようになりました。
他にも、配車担当でないスタッフやドライバーが試しに「LYNA 自動配車クラウド」を操作することもあり、チームの中で配車業務への関心や理解度が高まったこともメリットに挙げられるでしょうか。
「LYNA 自動配車クラウド」の運用方法は?
配送日の前日夕方に荷主様より出荷指示データファイルがメールで送付されてくるので、そのデータを基に「LYNA 自動配車クラウド」で配車計画を作成しています。
計画内容は必要に応じて修正し、確認が済んだら「LYNA 自動配車クラウド」からExcel形式の配送指示書を出力、印刷。配送指示書をドライバーに配布し荷物の積み込みを指示するという流れです。
「LYNA 自動配車クラウド」のスムーズな導入・運用の成功要因は?
運用方針を許容範囲内の配車を安定して行うこととし、不足部分は人が補うようにしたことが弊社にはフィットしました。マスターデータをカスタマイズして全自動で完全な配車計画を作ることに重きを置かず、最低限の操作で配車計画を作成できることを最優先に、データの扱い方や作業手順を設計していったことがプラスに働いたと感じています。
もちろん、関係者全員に積極的にシステムを使うようにと意識付けの徹底もしました。
また、ドライバーが以前から固定ルートをローテーションで担当していたこともあり、ドライバーの受け入れもスムーズでした。配送先・配送順が日々変わることへの抵抗感も少なかったです
※ページ上の内容は2019年7月時点の情報です。