専務取締役 二宮 慎吾氏(左)、チーフマネージャー 藤原 渉氏(右)
物流改革の提案から実践までをワンストップで担う株式会社シーエル様にご導入いただいたのは「LYNA(ライナ) 自動配車クラウド」(導入:2022年6月~)。主に、物流提案時の営業ツールとして配車シミュレーションにお使いいただいております。
「LYNA 自動配車クラウド」を導入するに至った背景や、実際の使用感などについて専務取締役 二宮 慎吾氏、チーフマネージャー 藤原 渉氏のお二方にお話を伺いました。
「LYNA 自動配車クラウド」導入のきっかけは?
藤原氏:
配車システムを使用してのシミュレーションに多くの時間と手間がかかっていたことがきっかけです。
配車システム自体は、以前にも使用していたものがあったのですが、マスターデータの取り込みに手間がかかったりオンプレミスで使いづらかったりという点などをネックに感じておりました。
他にもっと良いサービスがあるんじゃないかということで新たな配車システムの導入を検討しておりました。
二宮氏:
配車システムは輸送コストの試算の時によく使用しております。
私たち3PL企業はお客様の物流コストをどう減らそうか、在庫回転率を上げて、キャッシュフローをどうしようか、というところまで含めての提案をしなければなりません。試算の時にはここまで出すのかというくらい出します。アルバイトの時給から何から何までです。庫内に棚が必要であれば棚の値段まで細かく全部出します。
その中で輸送コストの試算ももちろん重要になりますので、より弊社が求めるポイントに即した使い勝手の良い配車システムを導入したいと考えておりました。
「LYNA 自動配車クラウド」を知ったきっかけは?
藤原氏:
「LYNA 自動配車クラウド」の存在はWEB検索で知りました。
WEB検索で調べると、おすすめ5選や10選のような配車システムを紹介するサイトがありまして。紹介されているシステムの中に「LYNA 自動配車クラウド」がありました。
複数調べてどのサイトにも「LYNA 自動配車クラウド」がありましたので、導入候補にさせていただきました。
導入検討時の選定ポイントや導入に至った決め手は?
藤原氏:
いかにマスターデータを簡単に取り込めるか、トラック台数を少なくできるか、という2つの観点から見て優れていたことが決め手となりました。
配車システムの選定にあたっては、先の2つの観点から5社のシステムを比較しましたが、一番簡単にデータの取り込みができて、かつ配車結果において最もトラック台数を抑えられたのが「LYNA 自動配車クラウド」でした。
その他、操作感に関しても「LYNA 自動配車クラウド」が圧倒的に良かったですし、今回、導入にあたって配車をしたことがない・配車システムを使ったことがない人間も含めて、複数人で配車システムを使っていくことを想定していましたので、経験や知識の有無問わず誰でもこのシステムを使えば配車組ができるという感覚があったのも好印象でした。
二宮氏:
選定ポイントとして特に当初から重視していたのは、いかにマスターデータを簡単に取り込めるか、という点です。
弊社の場合、WMSを使用するのでマスターをCSVなどで吐き出せばそのまま吸い込めるようなものが良いですし、恐らくは様々なベンダーのWMSが市場に出回っている中でも、そのようなものがあるのではないかと思っておりました。
以前より使っていた配車システムは、マスターを打つのが大変で、エラーが出て文字が化けたり、配送先が1000件あったら1000件手打ちしないといけなかったりということなどが手間でした。配車の精度は満足のいくものでしたが、もっと簡単にデータを取り込めて配車が組めるものがあればと思っておりました。
藤原氏:
私を含め営業担当者は業務上、複数の案件を同時に動かしていきます。輸送の計画ひとつでも、納品先のマスターからつくっていくようなシステムだと全く追いつかないんです。
「LYNA 自動配車クラウド」を実際に使用しての印象は?評価ポイントは?
藤原氏:
「LYNA 自動配車クラウド」は、様々な条件に柔軟に対応してくれる印象を持ちました。
導入検討時には必要項目しか確認できていなかなかったのですが、実際に使用していく中で例えば、荷量の単位の設定を、m3や個数、カゴ車の台数などに変えながら適切に配車が組めたり、荷物を分けて2台に載せるなどトラックへの荷物の振り分けが自在にできたりと、お客様が変わり色々条件が変わっても現状すべてに対応できていると感じております。
また、荷降ろしを考慮した時間を物量によって個別で調整できるのがすごいなと。以前はすべて40分などで設定していたんですが、荷物が一個であればそんなにかからないので、その場合は短縮するなど。これができただけでも結構トラックの必要台数が変わりましたので。
二宮氏:
弊社は現場力と提案力を強みにしております。物流コンペの際には、資料を徹底的に作りこみますし合理的なロジックに基づいた配車計画も用意します。その点、「LYNA 自動配車クラウド」であれば、まだ案件が獲得できるのか分からない段階で、ばっと配車を組んでそれが出せる、しかも配車結果が誤差の少ない範疇に収まるので、すごくありがたいと思っております。
とはいえ、「LYNA 自動配車クラウド」の配車結果に基づいて実際に走ってというのはこれからですので、正直、結果という点においては何とも言えない部分もあります。例えば、「LYNA 自動配車クラウド」でシミュレーションを行ってトラック8台になりました、10台から2台減るねと出ても、それはあくまでもシステム上の結果です。
ただ、結果に対して一つずつ細かく検証を行い整合性のある配車になっているということは分かりました。システム上の結果通りの配車が実現できると思っております。
操作で難しかった点は?
藤原氏:
弊社の場合、同じお客様の案件を何回も計画するわけではなく、その都度違うお客様になりますので、先ほどお伝えしましたように、荷量の単位がまったく違うものだったり、積み降ろしの時間も違ったり、というのがありますので、配車を回す前の準備といいますか、最初だけ困るなというのはありますね。
ただそれが不便かというと、すぐ聞いて解決するところではあるので。データの取り込みは本当にすごく簡単で楽ですし、今までやっていてエラーで全然進めないなども一度もありません。問題なく使えております。
弊社サポートに対する印象は?
藤原氏:
何かあればいつも担当営業さんに対応していただいているので、実はサポートはまだ一回しかやりとりをしたことがなくて。
ただ、一度エラーが出た時にご連絡したのですが、すぐに解決していただきました。WEBで操作画面を共有しながらで分かりやすく、助かりました。
「LYNA 自動配車クラウド」を使用しての今後の展開については?
二宮氏:
ゆくゆくは、弊社が請け負っている荷物全てで配車をかけられたら、と思っております。グループ内に運送会社を複数抱えている手前、絶えず輸送業務が増えていけば、同じ輸送先に向かう運送会社が出てくることが十分に考えられるからです。
ただ、それには、細かい条件など全てのデータを吸い上げていく必要がありますし、特定の運送会社に荷物が偏ってしまう可能性があるのも難しいところです。
現状は、お客様ごとに最大効率の輸送を提案し、物流センターごとに配車をかけていますが、全体最適での輸送を実現できれば理論上はコストダウンになると思っております。