AI自動配車システム「LYNA(ライナ) 自動配車クラウド」を提供する株式会社ライナロジクス(本社:千葉県市川市、代表取締役 朴 成浩、以下「ライナロジクス」)は、この度、株式会社MOAI Lab(本社:東京都江東区、代表取締役CEO 野々部 宏司、以下「MOAI Lab」)との協業を開始したことをお知らせいたします。
■協業に至った背景
2025 年4月1日に施行された新物流二法により、荷主企業にも物流効率化の取り組みが努力義務として求められることになりました。加えて、2026年度からは一定規模以上の荷主企業に対し、中長期計画の作成・提出、物流統括管理者(CLO)の選任などが義務として課されることが予定されており、より強い管理責任が大手の荷主企業に加わることになります。
しかし、取扱貨物量が多い大手荷主企業は、輸配送や荷扱いに特殊な要件を持つ場合が多く、汎用的なシステムでの対応が困難な領域があることが課題として散見されます。数理的な観点からの最適化が難しく、現場の勘と経験任せになっているケースも少なくありません。
こうした汎用的な輸配送最適化ソリューションでは今まで解決が難しかった問題について、両社の強みを組み合わせて取り組むことで解決したいと考え、この度の協業に至りました。
■協業内容
両社の強みを組み合わせることにより、各企業の特殊要件を含んだ問題に対処するためのアルゴリズムの研究開発および最適化ソリューションの構築を行います。
MOAI Labの持つ強み
数理最適化および機械学習の技術とそれらを用いた先進的な最適化ソリューションのノウハウ。
ライナロジクスの持つ強み
物流現場に数理最適化ソリューションを提供する際の実装・導入ノウハウ、物流現場に特化したソリューション構築の技術的ノウハウ。物流業界・現場特性に関する知見。
■想定される輸配送課題
任意の地点での積み降ろしが発生する「乗り合いバス」タイプの輸配送問題
積み付けと配送ルートを同時に作成する複雑な積み合わせ要件を持つ配送問題
電力・ガス等インフラ分野や土木・建設分野等における作業員の移動・合流と荷物の輸送を同時に計画する作業員移動を伴う輸配送問題
その他、特殊・複雑な要件を持つ輸配送問題
■MOAI Labについて
MOAI Labは、2024年11月に設立。数理最適化(Mathematical Optimization)と人工知能(Artificial Intelligence)を融合した新技術「MOAI技術」を用いたソリューション提供に強みを持つ専門企業です。
メンバーには、オペレーションズ・リサーチの分野で学術的な研究実績を持つ専門家が在籍。従来の最適化や機械学習単体では解決できなかった複雑で大規模な問題を高速に解くことが可能となる「MOAI技術」の提供とともに、高度化する社会課題の解決に向けた取り組みを進めています。
■株式会社ライナロジクスについて
ライナロジクスは、AI(人工知能)研究の中心的な技術である「組合せ最適化」技術をコアに、専門的なアルゴリズム研究が必要な高度なソフトウェア開発を行うスペシャリスト集団です。
設立 |
2000年5月9日 |
所在地 |
千葉県市川市八幡3-4-8 田中ビル4F |
代表者 |
代表取締役 朴 成浩 |
事業内容 |
コンピューター上で動作するスケジューリング・システムの研究・開発
効率的なロジスティクスを実現するコンサルティング
各種情報システムの導入支援 |
■AI自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」について

ライナロジクスが提供する、AI自動配車システム。企業ごとに異なる複雑な制約・条件を網羅し、配車計画に不可欠な距離や時間、人件費といった配車コストを最重要視して計算。何万〜何十万通りの計画を瞬時に比較検討しながら、トータルコストに最も優れた配車計画を高速で提案します。
物流企業様・荷主企業様の効率的な物流を実現し、配送コスト削減、CO2排出量削減、ドライバーの拘束時間短縮などに寄与します。
配車計画支援システム部門 市場シェアNO.1獲得(株式会社富士キメラ総研『業種別IT投資/デジタルソリューション市場2024年版』配車計画支援システムカテゴリ内より)、累計利用実績1,000拠点以上。
【4月22日、実運送体制管理簿の作成・出力に対応するべくアップデートを行いました。これにより「LYNA 自動配車クラウド」一つで、配車計画、実運送体制管理簿の作成・出力といった一連の業務の効率化を図ることが可能となりました】
▶ 製品ページ
https://lynalogics.com/service/dispatch/