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ライナロジクスとHacobuが業務提携

完全AI自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」と物流情報プラットフォーム「MOVO」のAPI連携により配送計画の作成~バース予約をワンストップで実現。



2020年4月15日

株式会社ライナロジクス


株式会社ライナロジクス(本社:千葉県市川市、代表取締役 朴成浩)と株式会社Hacobu(ハコブ、本社:東京都港区、代表取締役社長CEO 佐々木太郎)が業務提携を開始したことをお知らせいたします。この提携により、ライナロジクスが提供する完全AI自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」とHacobuが提供する物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」上の各種サービスのAPI連携を進め、物流業界における労働環境の改善と生産性向上に寄与して参ります。


■業務提携の背景
日々の生活や企業活動に不可欠な物流の担い手であるトラックドライバーの人手不足が深刻です。2027年には24万人のドライバーが不足するとも言われています。(※1)その背景には、業界特有の電話やFAXでの連絡業務、人の手を使ったアナログで非効率な業務による長時間労働の存在があります。こうした業務の改善のためには個社での最適化ではなく、サプライチェーン全体を見通した最適化が必要です。

ライナロジクスが提供する完全AI自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」は、配車担当者の過大な業務負荷、人材不足による慢性的な配車担当者のなり手不足、小規模事業者には特に負担感の強い初期投資やITスキルの必要性といった導入ハードルの高さを解消するクラウド型の自動配車システムです。「LYNA 自動配車クラウド」は物流を取り巻く急激な状況の変化に対応できる輸送プラットフォームを構築し、未来の物流に繋げることを目指しています。

そうした中、物流に携わる方々から「配送計画と物流施設のバースの状況が連動すれば、さらに業務が効率化できる」といった要望を多くいただくようになり、物流情報プラットフォームを提供しているHacobu社との業務提携を行うに至りました。

※1 出典元:「日本の物流トラックドライバーの労働力は2027年に需要分の25%が不足。96万人分の労働力需要に対し、24万人分が不足と推計~BCG調査」
(ボストン コンサルティング グループ 2017年10月27日 PRESS RELEASE)
https://www.bcg.com/ja-jp/d/press/Japan-press-release-27october2017-logistics-174826


■業務提携の概要
業務提携の第一歩として、ライナロジクスが提供する完全AI自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」とHacobuが提供するトラック予約受付サービス「MOVO Berth」のAPI連携を行います。完全AI自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」は配送オーダーを入力するだけで、必要な車両台数を素早く見積もりAIが1台1台の配送ルートを自動で作成するクラウド型のシステムです。配車業務の効率化、輸送時間の最適化に貢献します。 トラック予約受付サービス「MOVO Berth」はトラックバースの予約や物流施設における入退場受付をオンライン上で管理する仕組みで、ドライバーの長時間待機の問題、物流拠点の庫内作業の非効率性の課題解決に寄与します。

 両サービスのAPI連携により、配送計画作成時に物流施設のバース空き状況の照会、バースの予約確定後に自動で配送計画への反映が可能になるなど、バース状況を加味した配送計画の作成をワンストップで実現することができるようになります。これにより配送業務、庫内作業の効率が飛躍的に高まります。API連携の実装は2020年内を予定しています。



<バースの空き状況が公開可能な物流拠点での運用イメージ>
・配送計画作成時に物流施設のバースの空き状況照会、及び予約が可能に

<バースの空き状況が公開されていない物流拠点での運用イメージ>
・配送計画を作成し、その計画に基づいて配送予定時刻を希望のバース予約時刻として登録
・配送計画作成後にバース予約時刻が決まり、配送計画に修正が必要な場合、予約時刻を踏まえて計画を修正


■今後の展望
今後は「LYNA 自動配車クラウド」の連携プロジェクトとしてHacobu社の各種サービスとの連携を強化し、計画と運行を統合させ、実際の運行状況をフィードバックすることによりさらなる精度向上や、リアルタイムの状況に適応した柔軟な計画修正を実現していくことを目指します。両社は今後もそれぞれのサービスの強みを活かし、物流業界全体の最適化のために相互に連携、協力してまいります。


株式会社ライナロジクス 代表取締役 朴成浩
物流は社会の根幹であり、少子高齢化の進む日本ではその効率化は待ったなしの状況です。
「情報を共有することで物流業界の効率化を推進する」というHacobu社のアプローチは極めてユニークで時代にマッチした素晴らしいものと思います。 我々の最適化をはじめとする数理的なアプローチとは非常に相性が良く、Hacobu社と力を合わせることで、両社のユーザー企業の皆様に今まで以上に業務改善と成長の機会を提供することができるようになると考えています。

株式会社Hacobu代表取締役社長CEO 佐々木太郎
ライナロジクス社は自動配車システムの領域において長い経験と実績を有しています。企業間物流の世界において、自動配車システムが効果を発揮するか否かは、アカデミックな研究に支えられた技術力だけでなく、様々な企業における多種多様な制約条件下での導入経験が重要となります。ライナはその両者を兼ね備えており、MOVOに連携する自動配車システムとして協業させていただくことに、大きな喜びを感じています。この連携により、MOVOプラットフォームの提供価値を更に充実させ、ロジスティクスのデジタル化に貢献してまいります。



■ライナロジクスについて
ライナロジクスは、AI(人工知能)研究の中心的な技術である「組合せ最適化」技術をコアに、専門的なアルゴリズム研究が必要な高度なソフトウェア開発を行うスペシャリスト集団です。

会社名 株式会社ライナロジクス
設立 2000年5月9日
所在地 千葉県市川市八幡3-4-8 田中ビル4F
代表 代表取締役 朴 成浩
URL https://lynalogics.com/wp
事業内容 コンピューター上で動作するスケジューリング・システムの研究・開発
効率的なロジスティクスを実現するコンサルティング
各種情報システムの導入支援


■完全AI自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」について
最新の研究成果を応用した組合せ最適化アルゴリズム技術を採用し、制約条件を満たした上で配送にかかるコストが最小となる最適な配送計画を立案するクラウド型の自動配車システム。
https://lynacloud.net/



■Hacobuについて
Hacobuは、「運ぶを最適化する」をミッションとして、企業間物流の最適化を目指し、物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」を提供する会社です。

社名 株式会社Hacobu
設立 2015年6月30日
所在地 〒108-0073 東京都港区三田3丁目12番17号
プレクスビルディング3階
代表 代表取締役社長CEO 佐々木 太郎
URL https://movo.co.jp/
事業内容 物流向けアプリケーション及びハードウェアの開発・販売、貨物利用運送事業


■トラック予約受付サービス「MOVO Berth」について
クラウドベースの物流情報プラットフォーム「MOVO」のサービスで、トラックバースの予約や物流施設における入退場受付をオンライン上で管理する仕組み。入出荷情報の共有化、車両平準化を行うことが可能。2500ヵ所を超える物流拠点に導入されている(2020年3月末時点)。
https://movo.co.jp/berth_management



■本件に関する報道関係のお問い合わせ先
株式会社ライナロジクス 経営戦略室 広報担当:村田、須藤
Tel :047-701-5526
FAX :047-701-5527
E-mail :kouhou@lynalogics.com
株式会社Hacobu 広報担当:清水
Tel :080-7279-0936
FAX :03-5715-7191
E-mail :takeshi.shimizu@hacobu.jp



 
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